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琵琶湖の名前の由来


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琵琶湖という名前は、16世紀初頭の室町時代後期に文献に初めて現れました。

広く知られるようになったのは約320年前、江戸時代の元禄期以降のことです。

それまでは「近淡海」、「淡海」、「水海」、「湖」などと呼ばれていました。

名前の由来は、竹生島に祀られている弁才天が持つ楽器の琵琶に湖の形が似ていること、また琵琶が奏でる音色と湖水のさざ波の音がよく似ていたからとも言われています。

 

琵琶湖の地形の特徴

琵琶湖は日本最大の淡水湖で、面積は約670km²、最大水深は約104mに達します。

南北の長さは約60km、東西の最大幅は約20kmです。この広大な湖は、滋賀県の中央に位置し、伊吹山鈴鹿山、比良山など1000m級の山々に囲まれた近江盆地の中心にあります。

約400万年前に形成された古代湖であり、40万年以上の歴史を持つ貴重な「古代湖」の一つです。

 

琵琶湖にまつわる伝説と民話

滋賀県民には、琵琶湖に関する多くの伝説や民話があります。

その中でも特に有名なのが「比良の八荒」という物語です。

この物語は、毎年3月の下旬に比良山から吹き荒れる風、「比良八荒」が湖に沈んだ心優しい娘の悲しい物語を思い起こさせると言われています。

娘は毎夜、タライ舟を漕いで湖を渡り、修行中の坊さまに会いに行きましたが、百日目に灯りが消え、暗闇の中で湖に飲み込まれてしまったという悲しい話です。

 

このように、琵琶湖にはただの湖以上の意味があり、その名前に込められた歴史や、地形の特徴、地元民に受け継がれる物語が、この湖を日本の宝としているのです。